8月10日、茨城県常盤自動車道の高速道路で、あおり運転の被害が発生しました。
高速道路は一般道路より安全ですが、道路上で車を停めるというのは一番の危険行為です(時速100km/時)。
過去にあおり運転が原因で死者も出ています。
あおり運転をする側は、暴力や危険行為に及ぶというのは問題がありますし、あおられる側にも原因があることに気づいて欲しいです。
あおり運転とは?
道路を走行中に、運転中に前後左右、無理やり車間距離をつめたり幅寄せをして危険を生じさせる行為。個人的に「車は大事に乗ろうよ」と思う。
相手も自分も周りも危ない目に合わせることになるから、やっちゃダメですよ。と言いたい。
あおり運転は処罰されます
過去、危険運転致死傷罪や、殺人罪、脅迫罪が適用されたケースもあります。交通ルールを守らないドライバーにイラッとして、感情のままあおり運転しても一つも良い事がありません。
イラッとしても、決してあおり運転で相手を危険な目に合わせないでくださいね。
とはいえ、あおられる原因が自分の運転の仕方にある事に気づいてほしいとも思うので、あおられる原因についても書きたいと思います。
あおられる原因は?
特にあおられる原因が起こりやすいのが高速道路。なんで?
と思う人もいるかもしれませんが、高速道路を走る上でルールが存在するのをご存じですか?
高速道路の一番右側の車線は追い越し車線と言って、走行するためではなく、追い越しするための車線です。
たまにいるんですよね、高速道路で追い越し車線でちんたら(失礼!)併走する車が。
隣で併走されると、非常にキモチワルイです。本当に。
後続車が追い抜こうとしているのに、それに気づかず、左側の車線を走る車と同じ速度で走り続け、遅いから車間距離がつまって交通の流れが悪くなっているのを、何度も見たことがあります。
なぜ追い越し車線でちんたら走るのか理解できません。
追い越しが終わったら、速やかに左側の走行車線に戻らないといけないというルールがあります。
これは道路交通法第20条3項に定められています。
車両は、追越しをするとき、第二十五条第一項若しくは第二項、第三十四条第一項から第五項まで若しくは第三十五条の二の規定により道路の左側端、中央若しくは右側端に寄るとき、第三十五条第一項の規定に従い通行するとき、第二十六条の二第三項の規定によりその通行している車両通行帯をそのまま通行するとき、第四十条第二項の規定により一時進路を譲るとき、又は道路の状況その他の事情によりやむを得ないときは、前二項の規定によらないことができる。この場合において、追越しをするときは、その通行している車両通行帯の直近の右側の車両通行帯を通行しなければならない。
(罰則 第百二十条第一項第三号、同条第二項)
引用:https://elaws.e-gov.go.jp/search/elawsSearch/elaws_search/lsg0500/detail?lawId=335AC0000000105#D
ちなみに、追い越し車線を走り続けるのは法律違反です。
「車両通行帯違反」になります。
車両交通帯違反は意外と多い
平成29年の交通安全白書によると、違反件数は524,161件。高速道路の取り締まり件数の中で、最高速度違反(374,085件)に続いて車両交通帯違反は第2位の(61,362件)摘発件数です。
前年に比べて減ったとはいえ、かなりの件数ですね。
車両通行帯違反の違反点数と反則金は?
追い越し車線を走り続け、摘発された場合違反点数1点で、6,000円の反則金が科せられます。あおり運転されて泣き寝入りしないために
あおり運転の被害にあったとニュースで取り上げられていますが、被害にあったとき自分を守れるのは自分だけです。ドアをロックする
最近の車は自動ロックが付いているので、鍵をかけ忘れたということはほぼないと思いますが、自動ロックが付いていない場合は車に乗った時点でカギをかけるようにしましょう。窓は絶対に開けない
あおってきた相手にびっくりして、とっさに窓を開けて殴られたという事例が発生しています。窓が空いていた場合は急いで閉めましょう。
窓のオートロックがあればかけておくと安心です。
罵声を浴びせられても、決して向かっていってはいけません。
警察に通報する
高速道路の路肩や本線で駐車するのは原則禁止されています。※高速上で駐車するための手順はありますが、
(巻き込まれてる真っ最中には)逆に危険に身をさらすことになるのでここでは触れません。
人の多いサービスエリアなどに入り、警察に110番しましょう。
ドライブレコーダーを設置する
今や当たり前ですが、証拠を残すためにドライブレコーダーを設置しましょう。前と後同時に録画できるドライブレコーダーをつけるのが一番いいのですが、難しければせめてフロント部分に1台設置しておくと安心です。
スマホで撮影しておく
ドライブレコーダーがなければ、持っているスマートフォンで撮影して証拠を残しておくと安心できます。運転しながらの撮影や通話は道路交通法違反になるので注意してください。
警察庁のHPに掲載されている罰則内容を載せておきます。
携帯電話使用等(交通の危険)
罰則:3月以下の懲役又は5万円以下の罰金
反則金:大型12千円、普通9千円、二輪7千円、原付6千円
違反点数:2点
携帯電話使用等(保持)
罰則:5万円以下の罰金
反則金:大型7千円、普通6千円、二輪6千円、原付5千円
違反点数:1点
引用:https://www.npa.go.jp/bureau/traffic/keitai/info.html
同乗者がいる場合は、同乗者に撮影してもらいましょう。
まとめ
あおり運転の原因と、あおられた場合の対策について書いてきました。簡単にまとめると、
- 追い越し車線をノロノロ走らない
- 煽られたらドアや窓を開けない
- 煽られた記録を動画に残す
- 速やかにサービスエリアなどに入って警察に110番通報する
です。
お盆の時期や年末年始の移動の時期などに、運転に不慣れな人が車を利用する場合が多いと思います。
実際、混雑する時期に追い越し車線でノロノロ運転をしているドライバーを多く見かけました。
運転慣れしていないドライバーが、追い越し車線をノロノロ走るのは追従するドライバーに迷惑をかけます。
正直、やめてほしいです。
何度も書きますが、
あおられる原因を自分で作っているということにも気付いてほしいです。
原因がなければ、結果はついてきません。
(ただし、すべての人が同じくあおられる追い越し車線ノロノロ運転をしているわけではないと思いますが…)
追い越し車線を走るなら、気持ちいい速度で追い越して、走行車線に戻るようにしてください。
交通ルールを守って安全に走行してくださいね。
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