サブスクは失敗なのか?トヨタの思惑と現実とのギャップ

2019年12月16日月曜日

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佐藤浩市、松田翔太共演のCM・KINT(キント)は、トヨタが提案する車のサブスクリプションです。

KINTというのは、必要な時に現れ、思いのままに移動できる、「筋斗雲」をイメージして

今回、トヨタ初の試みであるサブスクリプション「KINT」事業の現実についてまとめてみました。

KINTの概要

まず、KINT(キント)についてざっくり説明をしたいと思います。

KINTは手続きがまるっとワンパッケージ化されているので、毎月定額の料金を支払うだけで3年間新車に乗ることができます。

KINTには、
KINT ONEとKINT SELECTの2つのプランがあります。

  • 3年間、1台の車を愉しむKINT ONE
  • 3年間、6ヶ月毎に好きな車を愉しむKINT SELECT

KINT SELECTだと半年ごとに違う車種に乗りかえた場合、最大6台の新車を愉しむことができます。

トヨタの思惑

トヨタがサブスクリプション(通称サブスク)に参入した理由は何だったのでしょうか。
不思議でした。
そこで、トヨタの国内年間販売台数を調べてみると、車の台数は年々減少傾向にありました。


トヨタの公式サイトの発表によると、
2018年度の国内年間販売台数は約156万台
2017年度の国内年間販売台数は約163万台


年々減少傾向にある国内年間販売台数ですが、車の販売台数が減少していると考えられる理由に、
  • 若者の車離れ
  • 車の使用年数の長期化
があります。



そこで考察してみました。

サブスクは、若者の間で流行っている体験型のサービスです。
若者は車を持たないけれど、目新しいことは体験しよう、利用してみようと思うだろう。

そういう思惑と、年々減少傾向にある販売台数を維持したい(新車登録すると国内年間販売台数にカウントされる)という思いもあって、サブスクに参入したのではないでしょうか。

サブスクの現実

「KINT(キント)」が苦戦している。
4800超の全国販売店とウェブサイトで展開しているが、1日平均での申込みは6件足らず。
引用元:朝日新聞

1日に6件も申し込みがあったというのは、正直驚きです。

各プランの料金も、
KINT ONEの最安値の月額利用料金は、ライズで税込39,820円~。
KINT SELECTは月額一律18万円

KINT ONEに関して言えば、リース車と変わらないか、逆にリースより高い利用料金です。

ユーザーはサブスクよりカーシェアを選ぶ?

正直、利用者の希望とトヨタのサービスは一致していない。
それが申込み件数に現れているのは明確だと思います。
少しだけ車を乗るなら、KINTではなくカーシェアを利用する。
料金も安く済むし。

トヨタは2020年1月から、現在16車種から31車種に増やし、月額利用料金も一部車種で下げると発表しました。
料金は3万円台です。正直まだ高いですね。

車種を増やしても、料金が3万円台では思うようにユーザーは食いつかないでしょう。

まとめ

新車のサブスクは出だしからつまづいていますが、新しいことがすべて最初からうまくいくわけではありません。

今回の失敗気づきを踏まえ、トヨタでは中古車版のサブスクも、群馬県の販売店で実験的に勧めるようです。

中古車を扱えば、月額利用料金を下げることもできるでしょうが、市場に流通している中古車が少ないようなので、時間がかかりそうですね。

将来的に、ラインナップを持つことも視野に入れているようなので、今後の事業展開がどうなるのか気になるところです。





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